暑中見舞いとは

暑中とは、その文字から暑い最中と察しはつきますが、実は二十四節気の「小暑」と「大暑」をさしています。

【小暑】 7月7日ごろ~大暑までのおよそ15日間
【大暑】 7月22日ごろ~立秋までのおよそ15日間

小暑と大暑を合わせたおよそ30日間を「暑中」といいます。従って、「暑中見舞い」は「暑中」の期間に出します。だから、立秋(8月7日ごろ)を過ぎると、「残暑見舞い」になるわけです。

つまり、暦の上では7月7日ごろから8月6日ごろまでが暑中ですが(日付はその年によって変動します)、梅雨の最中はさすがに的外れなので、「暑中見舞い」は梅雨明け後から立秋までに出しましょう。 立秋を過ぎたら「残暑見舞い」にして、8月末までに届くようにします。

書き方とマナー

相手によって書き方も違ってきますが、文面構成の流れに沿うと書きやすいでしょう。残暑見舞いも同様です。

  1. 暑中(残暑)見舞いの挨拶
  2. 相手の安否を気遣うことばや無沙汰をわびることば
  3. 自分の近況など
  4. 相手の健康や息災を祈ることば
  5. 後付(日付、差出人名など)

あえて「暑中お見舞い申し上げます」と決まり文句を書かず、「梅雨が明けて夏本番となりましたが、お元気ですか」「暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか」のように書き出しても構いません。ひと味違う暑中見舞いになりますね。暑中を過ぎたら「残暑が続いておりますが」とすればOK。

また、相手を立てて書くのも大切で、話題の順番は相手が先で自分はその後。書く位置も相手の名前や話題が自分よりも下にならないよう配慮しましょう。例えば「私は元気ですが、そちらはいかがでしょう」はNGです。